牛と私
こんばんは('ω')ノ
やっと卒業論文も一区切りがついたので久しぶりに書きます!
危なく3記事坊主になるところでした…ε-(´∀`*)ホッ
今日は初めて牛に出会った時のことを書こうと思います。
少しでも皆さんに牛の本性が知られますように…!
[:目次]
1:バイト探し
2:気分はシンデレラ
3:強くなった
1 バイト探し
入学してから2週間の頃です。
少し学校生活にも慣れてきた私の課題はそう、バイト探しでした。
生活費や、遊び、何より車の免許を取るためにはお金が必要!
車がなければ始まりません。なのに私は「なくても何とかなるでしょー(*'ω'*)」と神奈川では学校に必要な大特しかとっていませんでした。
(だってこんなへき地だとは思わなかったもん…(´;ω;`)ウッ…)
高校では飲食店のアルバイトをしていました。でも寮から一番近い飲食店のアルバイトは車で15分。
無理です、はい。
どうしようかと思いましたが、悩みはすぐ解決しました。
ここは北海道の中でも有数の酪農地帯、十勝。そう、この酪農王国には搾乳アルバイトがある!
学校では畜産を専攻していますが、まだ入学したばかりの今までトマトばっか触ってきたちんちくりんに牛のことがわかっているはずがありません(´-ω-`)
実習で牛に触れるのは8月からだったので、その前に牛のこと知っておこうとも思い搾乳アルバイトを始めることにしました。
(もちろん時給が良いからってのもありました。1回2500円!)
と、いうわけで近くの農家さんで搾乳アルバイトを始めた次第であります('ω')ノ
2 気分はシンデレラ
私のアルバイト先の農家さんは繋ぎ飼いの牛舎で、搾乳牛が40頭ほどでした。
朝は5時半~、夕方は4時からでした。他の農家さんに比べると朝は少し遅め、夕方は早い方でした。
そうはいっても朝が弱い私にとって5時は超絶早起きです(´;ω;`)ウッ…
最初の頃は寝ぼけ眼でバイトに向かってました。
しかし!そんな寝ぼけ眼で向かった私に活を入れるようにお姉さま方(牛)はビシバシと指導してきます。
まず最初の難関は牛を起こすことでした。
親方や先輩が声をかけるだけでスクッと立つのに対して、私が声をかけても全く起きない!
「こうゆうときは腰のあたりを叩くのよ」と奥さんに言われたので実践してみるがまるで無反応。
正確に言うと反応はありました。
私が「おーきーてー」とゆするとチラッとこっちを見るのです。
そして「フン、まだ新入りじゃない。私に指図するなんて100年早いのよ( ・´ー・`)」という顔でため息をつくんです…!
(そんなの勝手に想像しただけでしょというのなら想像してください。ペットがエサが気に入らないときに見つめてくるあの顔を。何を訴えているか通じるものかと思います。)
やっと起きてもらったら次は搾乳です。
搾乳するときは乳房炎になっていないかなど、人の目で確認するために前搾りを行います。乳しぼり体験の時のような感じでやるんですけど、これが出ない!
教えてもらってなんとかかんとかやるのですがベテランの人に敵うはずもなく、お姉さまはどんどんイライラしてきます。
ここの牛たちはとても短気でした。なのでイライラゲージがMAXになると回し蹴りが飛んできましたΣ(・ω・ノ)ノ!
本当です。
ただ後ろにけるのではなく前に足を出してから人がいる方向に蹴りだすんです。
ここで昔習っていた空手魂が燃えてきます。避ける反射神経はバッチリでした(^_^)v
と、そんなこと言ってる場合ではないです。
ミルカーをセットして搾っている間に次の牛の準備をするのですが、時間がかかりすぎてさっき起こした牛もまた寝ていました(T_T)
また起こすことから始まります。もう泣きたくなります。
こうして、初めての搾乳バイトはボロボロになりましたとさ。
3 強くなった
あれから1人前になるまでには3か月かかりました。
当初は2時間半かかった作業も今では最速1時間で終わりました(`・ω・´)
周りから最近言われるようになったのが「強くなったね」でした。
私自身も何となく思っていました。
だって北海道に来て今まで経験したことのないことをたくさんしましたから。
牛にどやされ、夜中に牛の出産の介助をしたりトラクターの窓をぶっ壊したり…(;^ω^)
もう「悩んでもしゃーなし!」ってなりましたよ。
実際そうだと思います。
体力無いから、朝が弱いから、いろいろ農業ができない理由を挙げたって仕方ないから、やりたいって思ったら体験してみようって気持ちでしてもいいんじゃないかなって思います。
今回もそんな人の助けになれたらうれしいです( ´∀` )
余談
バイトで牛の回し蹴りを一度もろに食らいました。
逃げるのが間に合わなくて腕を構えたら、ちょうど私のこぶしとヒット。
あのとき私は初めて、バトル漫画の殴り合いで「打ち負けた…!」のセリフを実感しました。
(本当に感覚がなくなる。道理で次のパンチを出せないわけです。)
以上余談でした。